日本の伝統文化「煤竹(すすたけ)」を使った作品の紹介。

煤竹(すすたけ)とは、古い茅葺屋根の屋根裏や天井からとれる竹建材のことを言います。100年から200年以上の長い年月をかけ、囲炉裏の煙でいぶされて自然についた茶褐色や飴色に変色した竹建材で、煙が直接当たっているところは色濃く、縄などが巻かれて直接煙が当たらない部分は色が薄く、竹に独特な濃淡が出て美しい表情を持ちます。これが煤竹の醍醐味となっております。 
しかし近年では、日本古来の茅葺屋根自体が減少し、天然の煤竹は手に入りにくくなっております。そこで竹資源の豊富な新潟県田上町では、新たな取組として平成25年から、あじさい塾や田上町商工会そして竹炭組合が中心となり、竹炭製造のノウハウを活かし人工的に竹を煙でいぶした燻煙煤竹(くんえんすすたけ)を使った作品作りに挑戦しておりましたが現在は中断しております。 
経験の浅い中、手探りでの作品づくりに取組み、現在も数点の作品は残っております。 

燻煙煤竹の作り方

皆さんは「煤竹~すすたけ」という言葉を聞いたことがありますか?
 煤竹とは、古い茅葺屋根の屋根裏や天井からとれる竹のことです。100年から200年以上の長い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独自の茶褐色や飴色に変わっているのが特徴で、煙が直接当たっているところは色濃く、縄などが巻かれて直接煙が当たらない部分は色が薄く、竹に独特な濃淡が出て美しい表情を持ちます。これが煤竹の醍醐味となっております。
しかし近年では、古い茅葺屋根自体が減少し、純粋の煤竹は手に入りにくくなっております。そこで竹資源の豊富な新潟県田上町では新たな取組として、人工的に竹を煙で燻した煤竹作りに挑戦しました。

1.竹選び

まず原料となる竹を選びます。瑞々しい美しさを出したい場合は青竹を使ったり、一般的に長く持たせる為には火あぶり等で竹の油を抜いたものを使用します。

2.窯入れ作業

選定した竹を窯に入れ燻します。現在試行錯誤で試作しておりますが、3日~5日間80℃程度に窯内を保ち竹を燻し、2日ほど窯を冷まします。窯内部では温度の高いところ、煙の良く回るところ等あり、竹の配置は最新の注意必要であり腕の見せ所です。
窯入れ後は、扉の隙間を土で塞ぎ熱が漏れないよう密封します。

3.窯出し作業

窯が冷め、取り出しが出来るようになったら窯出し作業です。どんなものが出来たか煤竹製作の楽しみの一つ。
火力が強く当たって割れてしまったり、竹炭化してしまったり、またあまり煙が回らずに色合いが薄くなってしまったり… 良い作品作りのノウハウとなっております。

4.磨き上げ・加工作業

窯出し後は、煤竹を水で磨きます。
磨き方で煤竹独特な濃淡を出し美しい煤竹に磨き上げます。

燻煙煤竹作品ギャラリー

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